「お客様のメガネデータ」って何が書いてあるの?

2018年10月1日付けで「JIS(T7331,T7333)」が改正されました。
レンズの色が濃いものに対して、これまで「運転時の使用不可」「夜間運転時の使用不可」となっていましたが、
運転時だけでなく、路上での使用もあわせて使用不可となりました。
皆様のお手元にあるメガネレンズで、もしも対象かどうか気になる、と思われる場合は、
青山ビジョンセンターでご購入いただきましたメガネレンズであればお答えできますので、
お問い合わせください。
また、お手元にレンズデータをお持ちの方は、「運転不適合」「夜間運転不適合」と記載があるメガネレンズは、
今回の改正対象となりますので、規格に規定された状況での路上でのご使用はなさらないよう、お願い致します。
注 : 羞明対策のために医師から処方された遮光レンズ(RETINEX)などはJIS規格の適用外となります

 

こんにちは。
今日は、完成したメガネのできあがり時に一緒にお渡ししている「お客様のメガネデータ」について書きたいと思います。

青山ビジョンセンターでは基本的に次の2点をお渡ししています。
「LENS QUALITY CARD(レンズ品質仕様カード)」と「お客様のメガネデータ(メガネレンズ取扱説明書に貼付)」です(共にHOYAのレンズをご注文の場合)。

まずは「LENS QUALITY CARD(レンズ品質仕様カード)」です。
こちらはHOYAの特注レンズをご注文の方にお渡ししております。

 

 

 

今回お作りしたメガネレンズが間違いなくHOYA製であることを証明するものです。
表面のデザインは3種類あり、ご注文いただいたメガネレンズの種類によって変わります。
裏面についても、カードによって度数の表記がされているもの、されていないものとがあります。
具体的なメガネレンズの度数を確認されたい場合は、次の「お客様のメガネデータ」をご覧ください。

こちらが「お客様のメガネデータ」です。
データが貼付されているリーフレット部分は「メガネレンズ取扱説明書」で、
レンズを使用されるにあたりきちんと把握しておいていただきたい「警告、注意」はもちろんのこと、
メガネレンズの正しい取り扱い方や、メガネの定期点検のことなどが書かれています。

 

 

 

 

 

そして、本題である「お客様のレンズデータ」について。

『商品』(①)、Rは右眼、Lは左眼に使われているレンズの種類が記載されています。

『カラー濃度、特性』(②)の部分は、この見本の場合、
「コパー85という色に染めました、夜間、薄暮時の運転はもちろんのこと、
路上での使用をすることはできません」ということが書かれています。
濃い色調のメガネレンズを作られた際、あるいは偏光・遮光レンズなどの場合に
「夜間、薄暮時の運転及び路上使用不適合」の注意が入ることがあります。
※ 遮光レンズの一部カラーなど、日中の運転や路上使用ができないという意味の
「運転及び路上使用不適合」の表示がされるものがあります。
詳しくはスタッフまでご確認ください。
※※ メガネレンズのお受け取り時期によって、改正前の表記のものがございます。
以前ご購入いただいているものを含めまして、こうした過去の表現がされたレンズであっても、
今後は規格に規定された状況での使用はできませんので、お気をつけください。
メガネのご注文時及びお受け渡し時にはもちろん口頭で説明いたしますが、データからもこうした情報が再確認いただけます。

次は『度数』(③)です。
こちらも左右別々に記載されます。
「S」は「遠視、近視の度数」を指します。
後に書かれた数字の符号を見てください。
基本的には、符号が+であれば遠視用のレンズ(凸レンズ)、-であれば近視用のレンズ(凹レンズ)、ということになります。
また、数字が0.00となっている場合は、遠視や近視はありません、ということです。
(乱視度数との兼ね合いで、表記の仕方によって必ずしもこのようにいえない場合があります。)
ちなみに老眼鏡を作られると、多くの場合符号は+ですが、近視の方の場合は0.00であったり、-がついていることもあります。
次に「C」ですが、これは「乱視の度数」を表しています。
ちなみに乱視のレンズには必ず軸と呼ばれる方向があるのですが、それを記しているのが「AX」になります。
もしも皆様が作られたレンズが「単焦点レンズ(遠く専用、老眼鏡など)」というものであれば、度数に関する表記はここまでとなります。

遠近両用や室内用などの「累進屈折力レンズ」を作られた場合、もう1つ「ADD」の記載があります。
これは「加入度」といって、遠用の度数にお手元用としてどれだけの度を加えて作製したのかを表しています。
(見本の画像では、左側は累進屈折力レンズ、右側は単焦点レンズのメガネデータということになります)

さて、さらに『加工指定』(④)という部分があります。
レンズのコバ磨きであるとか、ミラーコートをしているなどの情報があれば略号でここに表記されます。
詳細をお知りになりたい場合は、お受け取り時にスタッフまでお尋ね下さい。

記載内容について、簡単な説明ではありましたがご理解いただけましたでしょうか?
次回メガネレンズを作られる際には、こちらのデータにも注目してみてくださいね。

J1003U1N-0290/2018-11-15

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